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鳴らす阿呆へまっしぐら〜三味線〜

こんにちは。三味線ちづるです。

先週末は東京新のんき連のみんなで徳島阿波おどりに出陣してきましたよ!
私も入連5年目にしてついに徳島行きに参加させていただきました(^ ^)
初めての徳島阿波おどり。
それはそれは最高の景色でした〜☆
この興奮をそのままに再来週に控えた第60回高円寺阿波おどりまで突っ走ります!!

さて『鳴らす阿呆へまっしぐら
なんと今回で最終回!
長いようであっと言う間でした。
前回までの連載が気になる方はこちらからお読みくださいね♪
鳴り物とは』『』『大太鼓』『締太鼓』『

今日のお題

鳴らす阿呆へまっしぐら、最後にご紹介するのは…『三味線』です!

三味線は私が阿波おどりの連に入るきっかけとなった楽器です。
そう、実は私が阿波おどりを始めようと思ったのは、阿波おどりの三味線を見たからなんです(*^ ^*)

今から7年前、高円寺阿波おどりを初めて観にきた私は、流し踊りでの三味線の方の立ち姿に一目で惹き付けられてしまい、踊りよりも三味線ばかりを観ていました。
そうやっていくつもの連の三味線を観ていたら、たまたま私の目の前で三味線の方が立ち止まり演奏をされたのです。
(今思えば、前方で踊り子が演舞をやっていたのでしょう)
そしてその音色を間近で聴いた瞬間、「私これやりたい!」と、もうまるで稲妻に打たれたかのように..というのは少々大げさですが、完全に虜になってしまいました。

でもその後1年ほどは、
「初心者でも大丈夫かな」
「連ってどんな人がいるんだろう」
「お酒飲めないけどやっていけるかしら」
と幾分見当違いな悩みも挟みつつ入連をためらっていましたが、同年11月のセシオンの舞台、翌年高円寺阿波おどりの座高円寺での舞台を観に行って、今やらなきゃ絶対後悔する!と思って入連を決意した次第です(^ω^)

阿波おどりに出会って、連に入って、三味線を始めて本当に良かった。
東京新のんき連ありがとう!(笑)

材質・サイズ

ではここからは恒例の楽器の紹介を。

三味線は大きく分けて3つに分類されます。
『細棹』・・・長唄三味線など
『中棹』・・・民謡/地唄/小唄三味線など
『太棹』・・・津軽三味線
阿波おどりではどの種類の三味線を使用するかという決まりはなく、演奏者の流派によって使う三味線が変わります。
東京新のんき連では皆さん初心者から始めていますので、比較的購入しやすい『細棹』を使っている方が多いです。
というわけで今回は『細棹』に絞ってご紹介していきたいと思います。

三味線は沢山のパーツからなっております。
パーツ全てを説明するのは大変ですので、大まかに分けるとこのような感じです。

【天神/棹】・・花梨、紫檀、紅木
【胴】・・花梨
【皮】・・四つ皮、犬皮、人工合成皮
【糸巻き】・・黒檀、象牙
【糸】・・絹、テトロン
サイズは全長で約1mとなっています。
結構大きいですよね(^ ^)

【撥】・・プラスチック、柘植、鼈甲、象牙

サイズは、
幅:約100mm、丈:約185〜200mm
20〜25匁(もんめ)と呼ばれるサイズの撥を使われる方が多いように思います。

弾き方

左手で棹を軽く握り、人差し指・中指・薬指で弦(糸)を押さえます。
親指、小指は使いません。
撥を持った右手は、肘と手首の真ん中辺りを胴に置き手首は直角に曲げます。
手首を返して撥を振り上げそのまま撥先から落とすように弦(糸)をはじいて胴皮(太鼓)に当てます。

まずはこの基本の形がスムーズにできるまでひたすら練習します。

それから左手の指で糸を押さえる箇所を勘所(ツボ)といいますが、少しでもズレると音程が外れてしまいます。
このため目を瞑っても正しい勘所が押さえられるように音と左手の位置を身体に染み込ませます。

三味線のチューニングは調弦と言います。
調弦は調子笛やチューナー、篠笛に合わせて行います。
阿波おどりでは篠笛と三味線が合っていることがとても大切ですので、決まった音を出す調子笛やチューナーで調弦するよりも、奏者によって微妙に音程が異なる篠笛と調弦する方がよりハーモニーが生まれるように思います。

篠笛で調弦する場合には、1の糸(親指側の太い糸)の開放弦と篠笛のミの音(三のポジション)が同じ音の高さになるように合わせます。
2の糸3の糸は篠笛と合わせた1の糸の音を頼りに合わせていきます。

ただ私には調子笛で調弦するよりも難易度が高く、本当に合っているのかどうか段々分からなくなってきて最終的に調子笛で確認したりと、音を合わせるだけで一苦労です(- -;)

聴きどころ・観どころ

これまで色々と各鳴り物の見所を紹介してきましたが、三味線に関して私が思うのは、まずは三味線を視界に入れて下さいってことでしょうか(笑)

私は初めて阿波おどりを観た時から三味線しか目に入っていませんでしたが、どうやら大多数はそうではないようで・・。
三味線を始めた当初は周りから「なぜ踊りではなく鳴り物?しかもそんな地味な楽器を??」って言われてました(>▽<)
そりゃ流し踊りでは三味線の人数が少ないと三味線の音色はほとんど聴こえませんものね。

・・でも流し踊りの三味線もやっぱり格好いい〜!

ですが!三味線が本領を発揮するのはマイクとスピーカーを用意してもらえる舞台での演舞です!
他の鳴り物に比べると音量が小さいので流し踊りでは目立ちませんが、マイクをさえあればこっちのものです。
繊細で奥深い音色に加えて、メロディも奏でるしリズム楽器としても活躍します。
これはもう阿波おどりの鳴り物の中でも最強なんじゃないかと!(笑)
いや、もちろん比べられるものじゃありませんけどね(^o^)/

そんな三味線の奥ゆかしい魅力を伝えるためにも、これまで流し踊りを観て大いに盛り上がっていただいていた皆様にも、是非舞台での演舞を一度観ていただきたいな〜と思います☆

次回予告

東京新のんき連は高円寺阿波おどりを一年の区切りとしていますので、高円寺阿波おどり後となる次回は今期のまとめをしたいなと思っています♪

では、再来週8/27,28の高円寺阿波おどりお楽しみに!
私も楽しみます!!!

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