1年先を夢見て今やれる事!・・・それは練習
2009年の9月に連を結成し、翌月の10月からはいよいよ本格的に阿波踊りの練習がスタートしました。
楽器も大太鼓を4張と締太鼓を中古で1張を追加購入し、全部で大太鼓5張と締太鼓2張が揃いました。(大太鼓は翌春にさらに1張を追加購入しました)
踊り子も楽器も揃いこれで本格的な阿波踊りの練習が出来ると思いきや、肝心な技量がまだ全然揃っていないのです!10月には30人近い連員数になっておりましたが経験者は3人だけの状況は変らず、それでも踊り子は足捌きの練習を3ヶ月以上は行う予定でしたので、CD音源で何とか対応できましたが、鳴物はそうはいきません!
鉦・笛・三味線・大太鼓・締太鼓の基本楽器が揃っての演奏は、いつになったら出来るようになるかの予測もつかいない状況です。特に笛と三味線は外部の他連の方にお願いして基本から指導してもらっていたため、上手くいってとりあえずの音が出せるまでには早くても半年はかかると考え、全体の練習とは別枠で私の自宅や音楽スタジオでの練習を重視しました。また大太鼓は、当初は新のんき連独特の連打はあきらめ、しっかりと2拍子を平打ちで叩く練習を繰返し、笛のメロディーがないためCD音源に合わせて太鼓を叩いてもらう事も時折ありました。 それでも太鼓チームには音楽関係者(ミュージシャン)が多くいたため、テンポを刻む事は早く吸収してくれました。また当初は締太鼓を希望する者が女性ばかりで、非力な女性ばかりでは毎回の練習で太鼓を締める事が覚束ない状況で、私が締めていると練習が止まってしまうため、練習前は自宅で締太鼓を締めてから練習場に向かっていました。そんな状況を知り連の結成メンバーのKじ君(大太鼓)が、ミュージシャン仲間の男性を連れて来て、締太鼓としての連員になってもらい心強い限りでした!
また結成2ヶ月目の11月には、徳島から『新のんき連』の池田連長にも来ていただき、平日でしたが新宿のダンススタジオを借りて、踊り子達に直接のご指導をいただきました。特に踊り子を指導している家内とH子ちゃんは専門が男踊りのため、女踊りの池田連長の指導は踊り子だけでなく、女踊りを指導している家内やH子ちゃんにも指導ポイントの確認が出来て非常に助かりました。
連員数は順調に増えていきその年の暮れには連員数も40人を超える連になりました。その大きな要因は、皆が阿波踊り初心者である事とも大きな要素でしたが、当初からの連員達がとても飲み会好きで打解け易い雰囲気があったからとも思えます!連結成一年目はともかく飲み会が頻繁に開かれました。休み前の飲み会では必ずと言って良いほど朝まで飲み明かし、始発電車で帰る者や我家に泊まっていく者もいました。
そんな飲み会では「練習後のビールが上手くて止められません!カンパ~イ!」のお決まりの一言から始まり、今生の別れのような物凄い飲み方で飲み明かし、また来週には直ぐに会って「練習後の・・・・・カンパ~イ!」と始まる次第でした(笑)
練習!練習!練習!と言っていましたが、正確には練習&飲み会!練習&飲み会!練習&飲み会!の繰返しの10ヶ月でした!!
2010年の4月に『新のんき連』の男踊りの衣装も女踊りと合わせて花火柄に新調しため、それと同時期に東京にも衣装が届き(新のんき連は、徳島と東京は同一衣装です)、『東京新のんき連』も5月の始めにはセシオン杉並で一斉に衣装着付けの練習を行いました。
連員全員で新しい衣装を身にまとい室内ですが高張りを先頭に流し踊りや輪踊りの練習を行うと、殆どの連員が衣装を初めて着るためたいへんな苦労でしたが、嬉しそうな笑顔がいっぱいに溢れていました!
また6月には『東京新のんき連』から12人で徳島まで練習に行き、初めての『新のんき連』合同練習が行われ、徳島の皆さんに直接のご指導をいただくなど、徳島の『新のんき連』とも交流が深まっていきました。(以後、毎年実施の恒例になりました)鳴物メンバーは個別には演舞構成の音出しの指導も受けて、それがデビューの時に大いに役立ちました!(その事は次回にご紹介します。)
2009年9月の連結成時から、ともかくたくさん練習をして少しでも技量を向上させたいとの思いで始まった『東京新のんき連』の練習は、翌年6月には10ヶ月も過ぎようとしていました。 初心者だらけの私達に出来る事は向上心を持っての練習だけで、頭で考えるより身体で覚えろ!の10ヶ月でしたが、向上心が強いが上でのぶつかり合いもあり、50歳を過ぎて再び青春が体験でき今更ですが連員達に感謝をしています!連員のみんな、本当に頑張ってくれて あ・り・が・と・う!
いよいよ次回は、その「汗を掻きながら、笑って・泣いて・また飲んで」の10ヶ月から、【誕生!・東京新のんき連】編の最終回として『東京新のんき連』のデビューについての事をお伝えしたいと思います。
この記事へのコメントはありません。