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飛び出せ!世界の “AWAODORI” 第1回 〜 サンフランシスコ阿波っ子連 〜

こんにちわ。広報部のにっしゃんです。
にっしゃんの『僕が東京新のんき連に入ったわけ』 あらすじ』 でもご紹介しましたが、僕は東京新のんき連に入る前はサンフランシスコの阿波踊り連に所属し、日系のお祭りで阿波踊りを披露するなど文化交流をしていました。

阿波踊り関係者の間でもあまり知られていませんが、実は海外にも阿波踊り連がいくつかあり、日本人だけでなく現地の方もお祭りで阿波踊りを踊っています。僕の連載2つ目『飛び出せ!世界の AWAODORI 』では、このように海外で活動している現地の阿波踊り連についてインタビュー形式で紹介します。本連載を通じて、海外の阿波踊り連の活動の認知度が上がり、日本との文化交流がより発展すればと思います。

2014年 北カルフォルニア桜祭り

連載第1回で紹介する海外の阿波踊り連は、僕の古巣である「サンフランシスコ阿波っ子連」の連長バールマン理美子さんに阿波っ子連の活動内容を紹介いただきました。

理美子さんは元々は徳島出身の方ですが、アメリカ人の旦那さんと結婚され、アメリカへ移住。現在は、阿波っ子連の連長として阿波踊りを通じてアメリカへ日本文化を紹介する活動をされています。


現在の活動について


Q. 2015年はどのように活動されましたか?(参加しているお祭りや、普段の練習について)

2014年 J-POP Festival

(理美子さん)昨年はサンフランシスコ市内の日系のイベントを中心に出演しました。北カルフォルニア桜祭りJ-POP Summit Festival(日本のポップ・カルチャーを集めたイベント)、JCCNC(北カルフォルニア文化コミュ二ティーセンター)ファンドレージング(募金を集うイベント)、SFジャイアンツ Japanese Heritage Nightサンフランシスコ着物デーなど。

ロサンゼルス徳島連とも交流しており、ロサンゼルスに遠征して二世ウィーク(日系の七夕祭り)などにも出演しています。

練習は、基本的に毎月第2・第4日曜日に3時間ずつやっています。イベントが近づくと練習回数を増やしてリハーサルを行います。メンバー同士の親睦を深めるために、練習会以外にもバーベキュー、お餅つき、クラフトパーティーなどイベントを開催してます。皆、非常に仲良しですよ。

Q. サンフランシスコでは阿波踊りは、どのくらい人気になりましたか?日系のコミュニティではだいぶ有名になりましたか?

2015年 サンフランシスコ・ジャイアンツ 前座
Japanese Heritage Night
(理)2011年に現地初のグループとして踊った時は「どこのお祭り?」などと聞かれましたが、今ではあちらこちらから招待していただくようになりました。日系のお祭り以外では、現地(アメリカの)中学校の体育の授業、幼稚園や小学校の文化イベントなどに招待していただいたことがあります。



Q. どのような方が連に参加されていますか?

(理)元々は、徳島県人や高円寺での阿波おどり経験者、阿波おどりに縁のある方、日本からの駐在の方々が中心でした。最近は日本人以外の方々が増えています。日系人、日本に興味のあるアメリカ人、サンフランシスコに住む外国人(メキシコ人、中国人など)など。年齢は2歳から70歳代まで幅広い年齢層の方々が参加しています。

Q. 海外で阿波踊り連を運営する上で苦労されていることはありますか?あるいは逆に良かったことはありますか?

2015年 サンフランシスコ・ジャイアンツの前座
Japanese Heritage Night
(理)楽器・衣装の調達には苦労しました。現在は、既製品、中古品、自作品を組み合わせて使っています。不足分の調達も大変です。また、踊りや楽器を教えるにも本場での阿波おどり経験者が少ないので、DVDや動画などを参考にしています。
良かったことは、今まで阿波踊りを全く知らなかった人達がすっかり阿波踊りファンになってくれたことです。また、お祭りやイベントで皆さんに喜んでもらえることも嬉しいです。一緒に踊ってくれる人達もいます。

設立の経緯について

Q. いつ頃、どのような経緯で発足されたのでしょうか?

2015年 歌謡ショー

(理)日本へ帰らないと経験できない阿波踊り。ここアメリカ(サンフランシスコ・ベイエリア)でも何とか自分たちで阿波おどりが楽しめればと2011年の夏、徳島県人会発足と同時に阿波おどりのグループを作りました。発足当初は阿波おどりのCDと鉦しかありませんでしたが、同年末には最低限の楽器や衣装を購入し、2012年元旦より公演を開始しました。

Q. 設立当初、地元の人達の反応はどうでしたか

(理)とても歓迎してくれました。ここアメリカの人たちにも阿波おどりの軽快なリズムや踊りは気に入ってもらえたようです。設立して間もなく「マリン紙芝居」の新年会や「ミルブレー日本祭」などから招待していただいたり、桜まつりのパレードに出させていただけました。華やかで楽しいと喜んでいただきました。

Q. 設立からどのように連員を増やしていきましたか?

(理)クチコミやチラシ、日系新聞やインターネットで参加者を募集したり、イベントに参加した際に参加を呼びかけたりしています。特に若いメンバーが中心になって、インターネットを使って告知してくれたことで、日本文化に興味のある現地の若者達が集まってくれました。

2015年 歌謡ショー


今後の活動について


Q. 今後どのような活動をされていきたいですか?

(理)当地アメリカで日本文化を盛上げていきたいと思います。日系のイベントだけに限らず参加して、阿波おどりを通して日本に興味を持ってもらいたいです。また、観客の皆さんにも参加していただいて阿波おどりの輪を広げたいと願っています。日本とアメリカの間でいろいろ交流できたらと願っています。

Q. 最後に、日本の踊り子さん達に一言お願いします。

(理)日本が誇る阿波おどり。これからも素晴らしい踊りと演奏で阿波おどりを盛上げてください。是非こちらの方へも踊りにいらしてください。心よりお待ちしております。

にっしゃん編集後記


「世界の AWAODORI」第1回、いかがだったでしょうか?記事を読んでいただいてお分かりだと思いますが、理美子さんはものすごいパワフルな女性です。アメリカで阿波踊り連を立ち上げ、現地の人たちに阿波踊りを教え、サンフランシスコ・ジャイアンツの前座もやっちゃうなんて、冷静に考えてむちゃくちゃすごいです。冗談ぬきで尊敬します。
そして、パワフルですが、優しい阿波っ子連のお母さん的存在です。阿波っ子連は皆、仲良し。非常に家族的なムードがあります。それはひとえに理美子さんの人柄の影響も大きいんじゃないかなと思います。阿波っ子連の雰囲気が楽しくて、皆に会うために阿波っ子連の練習に通っている人も多いと思います。
僕も阿波っ子連に入ったおかげで、阿波踊りを通じて、日本文化に興味のある日本人、アメリカ人、中国人、メキシコ人などなど友達がたくさんでき、阿波踊りの練習・出演以外でも遊びにいく仲間ができました。非常に感謝しています。この経緯については別の連載で紹介する予定です^^
次回の「世界の AWAODORI」は再び北米の連を紹介する予定です。お楽しみに。
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