鳴らす阿呆へまっしぐら 〜締太鼓〜
もう6月ですね!本当に一年があっという間でびっくりです。
高円寺の阿波おどりまであと3ヶ月。
もう今からわくわくしてます(*^ ^*)
さて、私の連載『鳴らす阿呆へまっしぐら』。
これまで「鉦編」「大太鼓編」とやって来ましたが、今回はこちらの鳴り物へまっしぐらしていきます!
今日のお題
今日のお題は・・
「締太鼓」
でっす!
大太鼓を従える締太鼓って感じの一枚。
かっこいいですねー!♡
阿波おどりのリズムを軽やかに彩る締太鼓。
その歴史は古く飛鳥時代に
大陸から伝わってきたと言われています。
能楽の発展から始まり、今日では歌舞伎から長唄、祭り囃子としても欠かすことのできない楽器となっています。
ではでは、そんな締太鼓について詳しく見てみましょうー!
材質・サイズ
胴・・けやき、松、など
皮・・牛皮
調べ緒・・麻
バチ・・ひのき、樫、楓、など
上下に張られた皮は、半径約30cmの鉄の輪に牛皮を張ったもので、円盤のような形になっています。
胴は大太鼓と同じくり抜き胴で、高さはおよそ15cm。
この胴の上下に皮を置き、調べ緒で胴を挟んだ皮同士が引っ張り合うように締め付けます。
締太鼓は調べ緒の締め付け方で音程や響きを決めることができます。
ですから締め具合は本当に気を使っていて、締太鼓の音には連や各奏者の特徴がよく表れていると思います。
叩き方
続きまして締太鼓の叩き方を。
これまでのようにここでは締太鼓の譜面を書くつもりでしたが、締太鼓のフレーズは長い!笑
断念しました(>▽<)
しかし何か書かないとこのブログの存在意義がなくなるので、慌てて教えてもらった締太鼓の打ち方を少し紹介したいと思います。
まずは
【
点打ち】
バチの先の方を使って締太鼓の中心付近をトコトンと打ちます。
主に女踊りの優雅な踊りの際や、演舞の静かな場面でボリュームを押さえつつニュアンスを出したいときに使われます。
続きまして
【
面打ち】
こちらはバチ全体を使って皮のフチから中心部分をタカタン!と打ちます。
この叩き方は音量も大きく音色も高く響くようになります。
ですので、締太鼓のソロや締太鼓を強調したいとき、流し踊りの際に使われます。
もちろんこれだけではありませんが、このように
締太鼓は場面場面で様々な叩き方を駆使して浮き立つような阿波おどりのリズムを表現しています(^ ^)
観どころ・聴きどころ
ではそんな締太鼓の注目ポイントは!
★神業のような細かな手技!とにかく早いフレーズ
★舞台の場面を一瞬で変える存在感
★他の鳴り物との絶妙な絡み
締太鼓は
手数が多く音色も目立つため、演奏者の力量がはっきり分かってしまう難しい楽器です。
ですがそれだけに締太鼓の華やかな音色は、演舞の主役となる場面がたくさんあります。
まずはそこで締太鼓の超絶技巧を楽しんで下さい。
それから次に注目して欲しいのは締太鼓と他の鳴り物との絡みです。
締太鼓は色々な
フレーズを自由に叩けるため、他の鳴り物のフレーズと組み合わせる場面が多くあります。
例えば大太鼓と締太鼓の掛け合い。
これは文句なく最高にカッコいいです!
迫力のある男踊りの場面やテンポの早い女踊りの場面などで使われていますね。
そして三味線と締太鼓の絡み。
私は自分が三味線だからということもあるかもしれませんが、この絡みがとっても好きです(*^ ^*)
演舞にて三味線がメインの場面では、締太鼓は三味線を邪魔をしない控えめなフレーズを叩きつつ要所要所で合いの手を入れてくれます。
これは三味線を弾いていてとても楽しい瞬間です。
演舞を観ていただくとお互いがお互いを引き立て合っているのがよく分かると思います。
このように色んな魅力が詰まった締太鼓、是非注目してみてくださいねー☆
次回予告
さて次回は
【鳴らす阿呆へまっしぐら 〜笛〜】
私も目下特訓中の笛について書いちゃいます!
7月上旬公開(予定)。楽しみにお待ちください♪
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